生活習慣病治療パーキンソン病に対する治療
パーキンソン病について
パーキンソン病は、確立された検査はなく、運動機能の異常症状など(動作緩慢、手足のこわばり、震えなど)で診断されます。原因は、主に脳内のドパミン生成が減少することで、これらの症状が出現するとされており、一般的な治療薬は、主にドパミンの働きをするものや、ドパミンの分解を阻害するものになりますが、使用を続けると徐々に効果が弱くなる問題も指摘されています。また一般的な報告では、10万人当たり150人程度の患者数がいわれておりますが、60歳以上では、10万人あたり1000人と増加することから、年齢とともにドパミン生成が低下していくことは推察されます。
パーキンソン病について
パーキンソン病には、現時点では根本的治療法はありません。治療は脳内で不足するドパミンを補うレボドパ療法を中心にした薬物療法が用いられます。いずれも緩和的治療として行われます。当院では、これに加えて下記の点滴治療を併せて、進行を遅らせたり、症状の改善を狙う治療を行っております。
①NR、NMN点滴
ミトコンドリアの機能不全がパーキンソン病の原因という報告もあり、ミトコンドリア機能を回復させる物質(NAD+)の前駆体であるNRやNMNを補充することで、パーキンソン病や他の神経疾患の改善にも効果が期待されます。NR→NMN→NAD+の順に代謝され、NRは長い効果、NMNは即効性がありますので、組み合わせることで神経細胞のミトコンドリアの回復を狙います。
②幹細胞培養上清療法
すべての人間の細胞の大元になる幹細胞の上清の中には、数えきれないほどの成長因子などが含まれており、これらがドパミンを作る本人の神経細胞の回復を促し、長期的に病状の進行を遅らせたり改善させる可能性が期待できます。特に神経系の疾患には、2021年10月の段階では歯髄由来の幹細胞で効果が期待されており、この上清をおすすめしています。また培養上清は、点滴だけではなく点鼻でも神経系に到達しやすいことがわかっています。
通常のドパミン製剤などの治療を受けられている方はそのまま継続していただき、併用で上記の点滴治療をされることをおすすめします。