体外から入ってきた異物（細菌やウイルス）や、体内で発生した癌細胞（遺伝子の壊れた異常な細胞）などを除去し、体を正常に保ってくれるのが免疫です。また過剰に働きすぎるとアレルギーなどを起こすのもこの免疫の暴走状態といえます。

　免疫力を高めると風邪はひかないし、がんにもならないとよく聞きますが、免疫力を高めるとは有酸素運動を毎日せっせとしたり、あれ食べちゃダメだのと結構面倒くさいイメージがあります。しかし免疫の研究報告をいろいろ見ますと、運動は汗をかいたらすぐやめる程度がベストで、日々楽しく笑って過ごすことが重要だとも出ておりまして、イメージがだいぶ変わります。がんの治療として笑うだけで治すのは少し無理がありますので、我々のクリニックでは免疫療法（患者さん本人の血液のなかにいる免疫細胞を強化する治療）をほかの治療と合わせて行っています。また免疫の舞台は特に小腸と言われていますので、サプリメントなどの飲み薬や食事療法などが、がんと闘う免疫という意味では重要になってきます。いづれにせよ楽しく笑ってできる治療でなければ免疫に逆効果ですので、副作用の少ないがん治療が、最強の治療ですね。

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