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ビタミンDと病気

 ビタミンDは不足すると骨粗しょう症などの原因になるということはお聞きになったことがあると思います。また、この数年コロナウイルス感染症で重症化する人の調査によって、ビタミンDが低値である人は重症化をしたり、死亡する可能性が高いことなども報告されていて、免疫機能への関与の報告が相次ぎました。そのほかにも癌、自己免疫疾患、運動機能、アルツハイマー病との関係などなど、かなりホットな報告が続いています。

 このビタミンDは血液検査で、充足しているか不足しているかなどが検査できますが、20ng/ml以下は欠乏、20-30ng/mlは不足、30ng/ml以上で充足となっています。そこで我々のクリニックのスタッフ13名を測定してみたのですが、最高値が私の25ng/mlで、20ng/ml以下の欠乏症が9名という悲惨な結果になりました。日本のある大学の調査結果でも、日本人の98%が不足とのことですので、そのとおりという結果だったのですが、私自身は食事などで気を付けていただけに、クリニック最高値であっても結構へこみました。

 世の中にはサプリなどで摂取するのはよろしくないような論調も存在しますが、ビタミンD過剰症状を発症するには血中100ng/ml以上になる必要がありますので、ちまたのサプリを通常量飲んでいる程度では、まず過剰になるリスクはないと言えます。また、日光に当たればよいなどを言われる方もいますが、日焼けの皮膚への障害などもありますし、98%の日本人が不足という現状でいうと、日光浴でビタミンDが充足になるには程遠いと考えられます。今後も新規の感染症などが出てくることも予測されており、免疫的な観点からもビタミンDについて意識しておきたいと思います。

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 ビタミンDの多い食品 サケ イワシ キノコ類など

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