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低分子フコイダン

 モズクなどの海藻にフコイダンという成分が含まれていますが、これががん治療に効果が報告されています。フコイダンそのものは高分子の多糖類ですが、モズクをたくさん食べている人に癌がいないわけではないため、これを小さく低分子化することでがん細胞が取り込みやすく即効性が出てくるなどの理由ではないかと考えられています。また低分子にすると活性が落ちるなどとの意見もあるようで、フコイダンの効果のみなのか、作用が完全解明されてはいませんが、がんに効果のあった報告は低分子フコイダンによるものが多数ですので、やはり低分子がkeyなのではないかと思います。

がん細胞の特徴の一つに、血管新生作用がありますが、これはがん細胞自身が増殖するための栄養を確保しようと、血管を伸ばす作用のことです。この新生血管を作らせないようにすれば、がん細胞は「兵糧攻め」と同じ状況になり、増殖しにくくなることが考えられます。

 

研究報告などでは、低分子化フコイダンにはVEGF(血管内皮細胞増殖因子)の抑制効果と血管の形成を抑制する作用があることもいわれております。そして実際にも、血管新生傾向の強いがん種への効果の報告が多いように感じますが、これ以外にも正常な免疫機能を活性化したり、がん細胞の自殺を誘導したりなどもいわれております。

サプリメントなど全般に言えることですが、単一の物質で、がんが消えたという宣伝にはうさん臭さを感じますので信用しがたいですが、低分子フコイダンは正常のかたが飲まれてもおなかの調子が良くなりますし、副作用も認められないことから、抗がん剤をはじめいろいろな治療をされているかたに、プラスでおすすめしています。もちろん魔法の薬は無いですので、その方に合ったベストの利用の仕方を検討する必要があります。その中での低分子フコイダンは、安全なサプリメントで効果も期待できるものと考えています。

 

 

 

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