がんってなんだろう。この答えには、ものすごくたくさんの専門家が専門知識をもって詳しい説明をしてくれます。でも、私は救急医療で循環器疾患を専門にしてきましたので、（専門家が詳しく説明しようと）長い話をされると、「一言でいうとなんじゃ？」とややイライラしてしまいます。（心臓の医者は総じて短気です(笑)）

私のひとこと結論をいいますと、血管の老化が動脈硬化（心筋梗塞や脳梗塞）であるように、細胞の老化ががんです。

がん細胞とは遺伝子異常の発生した細胞であるので、遺伝子の老化ともいえると思います。よく使われる日本人の死因うんぬんという話では、１位が癌で２位以降は動脈硬化疾患（脳、心臓など）が続きますので、私たちは生まれた瞬間から老い始めているので、一生老いとの戦いをしているようなものです。抗老化（アンチエイジング）というと美容的な意味合いを強く感じやすいですが、細胞レベルのアンチエイジングとはすべての人の生きるための兵法のようなものですね。

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