りんくうメディカルクリニック RINKU MEDICAL CLINIC

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癌に対する iNKT細胞療法

NKT細胞とは、谷口克先生が発見した、インターフェロンγによる活性化作用で「自然免疫を担うNK細胞」と「獲得免疫を担うT細胞」を同時に活性化できる唯一の免疫細胞です。

自然免疫とは自分の細胞以外の異物を広く攻撃する免疫で、獲得免疫とは感染後やワクチン接種後に標的をはっきり認識して攻撃する免疫です。がん細胞は、この標的となる目印を発現しているものと、発現していない物が混在しているため、2系統とも活性化させることで大きな効果を期待できます。

具体的には患者さん自身のリンパ球を採取し、αガラクトシルセラミド(αGalCel)を添加し、再び点滴で1か月おきに2回投与するという治療です。体内でαGalCelがNKTを活性化し続いて各免疫系を長期に活性化することでがん細胞の抑制につなげます。活動性の肝炎がある場合や、自己免疫疾患がある場合は実施できない場合があります。

がんとはご自身の免疫系をかいくぐって育った細胞の集合体ですし、たとえ手術で画像上のがんはとりきれたといわれても、免疫系の隙をつかれないようにしないと、将来的な再発などのリスクが残ります。

またこの治療自体は再生医療法の3種に該当いたしますので、当クリニックでは提供計画を提出し認定を受けており、安全に採取、細胞培養、再投与ができるようにスタッフ研修も万全にしておりますので、ご安心して相談いただければと思います。

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