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PFASとは?

数千種類の有機フッ素化合物を総称してPFASと呼びますが、最近のニュースでの話題です。

PFASは熱に強い、水や油を弾く、燃えにくい、汚れを防止する等の特徴があり、我々の身近な製品に含まれていると言われています。

1. 食品包装材: ファストフードの包装紙、ポップコーンの袋など
2. 調理器具: フッ素樹脂加工されたフライパンや鍋。
3. 衣料品: 防水、防汚加工が施された衣類や靴。
4. カーペットと家具: 防汚加工されたカーペットやソファの布地。
5. 消火用泡剤: 空港や石油施設で使用される特殊な消火剤。
6. 化粧品: 特定のファンデーションやマスカラなど、防水の日焼け止めなど

しかしその特徴上有機フッ素化合物は、自然界では分解されず、海や土壌に堆積し長期間残存し続け、永遠の化学物質=フォーエバーケミカルともよばれています。

実際に日本国内でも、水道水や井戸水から基準値以上のPFASが検出された事例もあり、
飲料水を介して健康に影響を及ぼしている可能性が指摘されています。もちろんPFASに属するすべてのものが健康被害があるわけではなく、またどのように病気を発生さ
せているかなど、解明されていないことは多々あります。

その中でもエビデンスがあると考えられているもの
脂質異常症、がん(腎臓がん、乳がん、精巣癌など)、新生児の出生体重の低下、
不妊 潰瘍性大腸炎など炎症性疾患、ホルモン疾患など

当院では血液中のPFAS濃度の測定(PFOS,PFOA,PFHxS)を行っておりますが、実
際に測定してみて、自分の血中濃度が高かったらどうするのか?については、現在研究中
の段階です。エビデンスが確立されていないことを、ご了承のうえで、検査ご希望のかた
は、お問い合わせくださればと思います。

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