ヨウ素の不思議
ヨウ素というと、イソジンやヨウ素デンプン反応などが思い浮かぶ分子ですが、地球上では海底堆積物の中に70%以上が存在しているそうです。このヨウ素を多量に摂取することでがん治療になることをご存じでしょうか?うがい薬のヨウ素はヨウ化カリウムで、消毒もするし毒性もあります。しかしヨウ化ナトリウムの形であれば人体に毒性なくがん細胞にとりこまれていき、がん細胞にだけ害を与えて消滅させていきますので、この形で使用しています。当院のヨウ素治療では一日合計90mlを3か月飲んでいただき、その後減量し維持する方法で加療しています。味はおいしくはないけど飲めないこともないというイメージです。
そもそもがん治療に一撃必殺の魔法の薬などないと考えていますので、クリニックではいろいろな治療と組み合わせて患者様におすすめしていますが、糖尿病や生活習慣病にも効果がありそうで、いろいろな期待ができる治療法です。また実際の効果としてはCTC(循環腫瘍細胞)の改善などでフォローすることで、医学的にも効果を確認できます。
海産物のコンブなどに多く含まれるヨウ素ですが、ダシをとったり日本人にはなじみ深いものでがん治療になるのは不思議な感じですね。
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