幹細胞治療
幹細胞とは自己複製能をもち、分化できる能力を持つ細胞をいいます。この幹細胞の培養上清(NO38参照)には、細胞の分泌した様々な成長因子が含まれ、いろいろな症状に効果を発揮しますが、今回はこの幹細胞そのものの治療のお話です。
もちろん培養上清だけを投与するよりも幹細胞そのものが体内に存在するほうが、長期に多くの成長因子を放出し、有効性が長く続く可能性があります。しかし細胞を体外で培養して戻すという治療になりますので、本人の細胞以外を戻すことができませんし、治療を行うにあたり第二種再生医療等・治療に関する提供計画を提出する必要があり、2022年5月より当院も認可を受けることができました。
当院の幹細胞治療の特色としましては、クリニックと併設で細胞培養施設を持っていることで、それにより新鮮な細胞を培養でき、新鮮な状態で再投与ができるという事が上げられます。院外培養センターに培養委託しているクリニックも多いようですが、輸送の時間での細胞の消耗はどうしても避けられませんし、培養内容については培養施設を信用するしかないわけですが、当院では細胞採取から培養方法や保管、投与まで一貫して管理できるところが強みと思います。また,細胞が生の状態(凍結輸送しない)での投与のほうがおよそ3倍も細胞の活性がみられるという結果が測定できまして(2022年6月 抗加齢学会発表)、培養センタ―付きクリニックの強みが証明できたと自負しております。
培養上清や幹細胞治療は、コロナでインバウンド減少の影響も大きく、クリニック間の価格破壊の生存競争がネット上でも見られています。しかし高い品質のものを培養するには必ず一定以上のコストがかかりますので、適正価格を維持し安全性も品質も最重視することを、当院は再生医療への信念としております。高額な治療ではありますが、サプリメントなどと同じく、まず私自身やスタッフで手術や細胞採取、培養を繰り返しまして、最も高いレベルでの細胞提供ができるように、研究と経験を重ねた幹細胞治療です。
ご興味がある方はお問い合わせいただければと思います。